健康診断での血圧が2年連続高値かつ高血圧診療を受けていない就労者を対象とした、健診現場での当日の医療機関への紹介状発行は、その後半年間の外来受診率向上に有効であることが示された。しかしながら降圧剤処方の割合、1年後の健診での血圧値は、紹介状発行有無で差が認められなかった(論文投稿中)。さらに、中長期的な介入効果として介入後2年の効果を検討したところ、短期効果と同様、介入後1年間の外来受診率は介入群で高かったが、降圧剤処方率、2年後の健診での血圧に違いは見られなかった。また、1年前の健診結果の認識についての調査では、若年者や軽度高値者への健診結果の気づきの促しが必要であることが示唆された。
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