2021年度は、市町村保健師の現任教育モデル構築を目的に、①都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究、②市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究を実施した。 ①都道府県保健師の市町村保健師への支援に関する研究は、すでに2019年度に9件のデータ収集を終えているため、2020年度はデータ分析、共同研究者とのディスカッションを複数回実施し執筆作業を行った。2021年度に国内の英文誌に"Prefectural public health nurses’ support in human resource development for municipal public health nurses in Japan"を 投稿し掲載された。 ②市町村保健師のコミュニティアプローチに関する研究は、2019年度に6件15ケースのデータ収集を終了し、現在分析し、共同研究者とディスカッションを重ねている。コミュニティアプローチの内容以上に、アプローチをする際の保健師の「思考」が重要な視点であることが明らかになったため、「思考」に着目した分析を行い執筆中である。 本研究では、主に都道府県保健師が行う市町村保健師に対する人材育成支援の枠組みを明らかにできた。
|