本研究は、生体リズムを整える糖尿病患者への介入が、新たな生活習慣を獲得させ、糖尿病の改善に寄与できるかを明らかにすることを目的に行った。 まず、地域の特定健診を受診した住民を対象に質問紙調査を行い、壮年期は睡眠時間が、高齢期は睡眠の質が、それぞれHbA1cと関係している可能性を明らかにした。その後、介入プログラムを構築し、少人数を対象に検証を行った。主観的不眠感の改善につながることと、食欲や食行動を振り返るきっかけになることが、事例を通して明らかになった。加えて、遠隔でも介入がスムーズに行えるように、富士通(株)と共同で、生体リズム可視化アプリケーションを作成した。
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