研究課題/領域番号 |
17K17556
|
研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 |
研究代表者 |
井上 貴雄 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (40779427)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 認知機能 / 神経可塑性 / 事象関連電位 / 統合失調症 |
研究実績の概要 |
統合失調症の認知機能障害に対する治療として認知リハビリテーション(以下、認知リハ)が開発され、応募者も実践し、認知機能や疾患特異的なQOLにおける効果を明らかにしてきた。本研究の目的は認知リハが統合失調症患者の脳の神経活動に与える影響を脳波の1種である事象関連電位(ERP:Event Related Potential)を用いて解明することである。そのため、統合失調症患者に対し認知リハ介入を実施し、その前後で複数のERPを測定し比較する。本研究によって、認知リハが脳の神経活動にどのような変化をもたらすのか生理学的な観点からあきらかにする。本研究により統合失調症に対する認知リハの効果を生理学的な観点から評価することができ、より効果的な認知リハを開発するための足掛かりになると考える。
本研究では既に8割程度の対象数からデータ収集を終え、国際学会などでの成果報告を終えている。現在は補足データの収集準備を整え、新型コロナウイルス感染拡大状況の落ち着きを見計らって速やかに追加データを収集し、論文の完成に努めたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴いに研究の進捗に大きな停滞が生じた。補足のデータ収集が思うように進まずに論文の執筆にも影響が出てしまった。 本研究ではすでに予定の8割程度の対象数のデータを収集済みである。また既に蓄積されただーたを使用して国際学会などで報告してきた。現在は論文投稿のために必要と考えられる補足データの収集の準備が整い、新型コロナウイルス感染拡大状況が落ち着き、研究機関のBCPレベルが2以下になるのを待っている状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染拡大状況に落ち着きが見られBCPレベルが下がったタイミングを見計らって、感染予防対策を十分に講じながら速やかに追加データを収集し、論文の完成に努めたい。 すでに倫理委員会には感染予防対策の方法は報告し、必要な備品や部屋などは確保している。9月頃までにデータ収集を終え、既に収集・解析済みのデータと合わせて研究成果の報告を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予定していたデータ収集、国際学会報告、論文の執筆投稿作業が停滞してしまった。 今年度は感染拡大状況が落ちつき、BCPレベルが2以下になったタイミングで追加のデータ収集を行い、Web形式の学会で成果報告し、国際誌への投稿作業を終えたい。
|