癌抑制タンパク質p53誘導性Ser/ThrホスファターゼPPM1Dは、免疫系細胞の分化や免疫応答において重要な機能を有していることが示唆されている。しかしながら、免疫細胞分化・免疫応答におけるPPM1Dの分子制御機構はいまだ明らかとなっておらず、その解明が強く求められている。本研究では、PPM1Dが好中球分化および分化後の機能制御に関与していることを明らかにした。さらに、PPM1Dの各スプライスバリアント過剰発現細胞株を作製し、PPM1DスプライスバリアントPPM1D605, PPM1D430の好中球分化および機能成熟における機能を初めて明らかにすることに成功した。
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