歯周炎の発症に密接に関連している細菌群とされるRed Complexの口腔細菌における割合(Red Complex比)はIL-1,TNF-αと正の相関を示していた。これはRed Complex比が高いほど、持続性炎症を引き起こしていると考えられる。また、リスクファクターと言われる喫煙や飲酒とも比例しており、これまでの研究を裏付けるものである。 Red Complex比はアディポネクチンとは負の相関を示していた。歯周炎の持続性炎症が抗炎症作用を持つアディポネクチンを低下させることで、インスリン抵抗性に影響を及ぼしていると考えられる。
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