研究課題
若手研究(B)
本研究で、メカニカルストレス影響下において、骨芽細胞と共培養された線維芽細胞は6つのIGFBPサブタイプの発現を経時的に変化させることで、骨芽細胞の骨代謝を制御している可能性を示した。これは骨微小環境に存在する線維芽細胞がIGFBPsを介して骨代謝制御に関与している可能性を示唆する。これは線維芽細胞を主体とした骨微小環境による未知の骨代謝制御機構の存在を示唆する結果であり、新しい骨吸収性疾患治療への応用に繋がる可能性がある。
骨代謝
本研究成果は、線維芽細胞が作る骨微小環境が骨代謝制御に関与しており、その制御機能の重要な遺伝子がIGFBPであることをはじめて示した。これは、骨粗鬆症をはじめとする骨吸収性疾患に対する新しい治療法に応用できる知見である。超高齢社会となり骨吸収性疾患の罹患率や影響が増大するなかで、社会的意義は大きいと考えられ、さらなる研究を進める必要がある。