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2018 年度 実績報告書

ゲノム情報からのマイクロサテライト統合解析基盤構築による網羅的な疾患関連因子同定

研究課題

研究課題/領域番号 17K17590
研究機関東北大学

研究代表者

小島 要  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (10646988)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードマイクロサテライト / インピュテーション / 関連解析
研究実績の概要

マイクロサテライトを対象としたインピュテーション手法としてBeagle version 4.1を用いる方法が提案されているが、明示的にハプロタイプ間の遺伝子系図情報を用いた手法の方が高いインピュテーション性能を得られることが予想される。そこで、本年度は周辺のSNP情報から得られた遺伝子系図情報からマイクロサテライトのリピート数にステップワイズモデルを適用しマイクロサテライトの多型を推定する手法を開発した。開発した手法では遺伝子系図情報の精度が高いほど高い性能が得られることが予想されるため、ヒトY染色体について擬似常染色体領域や自己との組み換えが起こる可能性が高い回文領域を除外する形で高精度に推定された遺伝子系図情報を用いることで開発手法におけるインピュテーション精度の検証を進めている。
また、日本人におけるマイクロサテライトの多型情報を得るため、東北メディカル・メガバンクプロジェクトでリクルートされた1,070人の全ゲノムシークエンスデータに対してマイクロサテライト変異検出手法であるlobSTRを用いて網羅的なマイクロサテライトにおける多型の検出を進めてきた。法医学において広く用いられている23座位について異なる日本人集団に対してキャピラリー電気泳動法により遺伝子型タイピングされた結果との比較検証を行っており、本年度これら検証内容を含む成果について論文を出版した。
上記と併行して東北メディカル・メガバンクプロジェクトでリクルートされた約1万人のSNPアレイデータについて関連解析を目的としたデータ整備を進めており、SNPを対象として日焼けのしやすさに対するゲノムワイド関連解析を行った。その結果、同定された皮膚、虹彩、髪における色素の生成に関連した遺伝子上の変異などについて論文としてまとめており、マイクロサテライトの多型についても関連解析を目的とした整備を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Population-scale whole genome sequencing identifies 271 highly polymorphic short tandem repeats from Japanese population2018

    • 著者名/発表者名
      Hirata, S., Kojima, K., Misawa, K., Gervais, O., Kawai, Y., and Nagasaki, M.
    • 雑誌名

      Heliyon

      巻: 4 ページ: 1 - 19

    • DOI

      10.1016/j.heliyon.2018.e00625

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 新たなSTR8座位のマルチプレックスPCR法および全ゲノムシークエンスデータ解析によるSTRタイピング2018

    • 著者名/発表者名
      平田智士、関谷弥生、小島要、三澤 計治、Gervais Olivier、人見祐基、河合洋介、徳永勝士、長﨑正朗
    • 学会等名
      日本DNA多型学会

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公開日: 2019-12-27  

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