本研究は、海外の日本語学習者の越境のプロセスと、そこでのアイデンティティの変化を明らかにすることを目的としていたが、予備調査から実施が難しいことがわかり、海外で日本語を学ぶ学習者の日本という文脈での越境に対象を変え、彼らの越境過程とアイデンティティの変化を明らかにすることを目的とした。複数の越境の成功事例に着目し、そこでの学習者の越境の過程、そしてアイデンティティの変化を考察た。異なる文脈や背景を持つ学生たちの協働プロジェクトという形での越境の事例も考察し、そこでの学習者の学びを考察した。そして個人単位の越境でだけではなく、グループ単位の越境も調査対象とし、そこでの学びについて考察した。
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