細胞外イオン濃度とシナプス可塑性の同時計測で予備的なデータを得たものの、高精度での記録が困難であった為、当初計画を一部変更し研究成果を論文発表した。 当該論文ではIP3受容体シグナルの下流に位置するIRBITのKOマウスを用いて海馬シナプスの脱増強現象・及びLTP抑制現象を調べた。IRBIT KOマウスでもIP3受容体KOマウスと同様に脱増強・及びLTP抑制の両方が阻害されることを明らかにした。一方でIP3受容体KOマウスでは亢進していたshort tetanus LTPに関してはIRBIT KOマウスでは変化が認められず、IP3受容体下流の別の経路が関与していることが示唆された。
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