研究課題
本研究はブタ脳蘇生モデルを用いて、近赤外線分光法を用いたNIRO-Pulse/CCR1による新しい心肺脳蘇生を、臨床データと比較し確立することを目的とした。<実験計画1:(臨床)NIRO-Pulse/CCR1による病院前救護からの心肺脳蘇生の検証とTOI・波形評価>つくば市消防と連携したNIRO-CCR1を使用した症例は計40例のデータが収集できた。TOIが良値であれば心拍再開することができた。またNIRO-Pulse波形と動脈圧・静脈圧波形が観察は計35例のデータが収集できた。動脈圧が静脈圧を上回る場合は、心拍再開する可能性があるが、静脈圧が上回る場合は心拍再開できなかった。<実験計画2、3:(動物:心原性モデル)>呼吸原性心停止4分は窒息後約4分でTOIが最低値となり窒息後約14分でCPAとなる。TOIが同様の経過をとるか検証するため、心原性心停止から14分後に心肺蘇生を開始するモデルを開発した。心拍再開が40%、脳蘇生が0%であった。心原性心停止4分のほうが、心原性心停止14 分よりも有意に脳蘇生ができた。呼吸原性心停止4分と心原性心停止14分は同等の心拍再開率であった。心原性心停止14分は、心原性心停止4分と同様に約4分でTOIが最低値となり、呼吸原性心停止4分と同等のTOI経過をたどった。予算不足により、TOI上昇してからの除細動を行う検討はできなかった。<実験計画2、4:(動物:呼吸原性モデル)>予算不足により、呼吸原性モデルでの検討はできなかった。
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Resuscitation
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