統合失調症はその原因・病態が完全には明らかになっていない。その解明は新たな治療法の開発にも繋がると考えられ、社会的な意義も大きい。本研究では統合失調症の新たなモデル動物(GAD67KOラット)を作製することに成功した。このモデル動物はGABA神経系に注目して作られたものであるが、その他の神経システムなど(神経免疫系)にどのような影響があるかなど、ヒトでは立証困難な因果関係を解析できるツールとなることが期待できる。学術的には、精神疾患のモデル動物としてだけではなく、GABA神経系の機能を解明する上でも利用できると考えられる。
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