本研究では、なぜオセアニア人は肉置き豊かなのか?という問いに答えるべく、オーストラリア・アボリジニと東アジア人のBMI増加と関連が報告されているSNPについて解析を行った。rs1347857とrs11671664がオセアニア集団のBMI増加と有意な関連を示したが、集団平均に対するBMI増加の効果(2βf)は小さく、祖先集団から受け継いだBMI関連アリルのみではオセアニア集団の高いBMIを説明できなかった。GIPR遺伝子上の多型は、経口グルコース負荷後2時間の血糖値と強く関連することが知られている。シークエンス解析によって、トンガ人のGIPR遺伝子上のRBP結合サイトに5個の新規多型を検出した。
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