本研究は参加型GISを展開するために,主に地方自治体レベルでのオープンな地理空間情報(オープンジオデータ)の流通状況および国内・海外での活用事例を調査しデータ活用モデルについて研究した.オープンジオデータはWeb技術を背景に,行政の透明性や市民参加の手段として有用視されているが,その具体的な有効性の評価や適用分野,あるいは都市間・国際間比較について地理学・GIS研究でも十分に把握されていなかった.そこで,オープンジオデータの国内・海外での流通実態や実践事例を調査し,オープンジオデータがどのように進展し,また市民協働型のデータ駆動型社会を見据えてどのようなユースケースが望まれるかを考察した.
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