転写因子の遺伝子導入によって網膜神経節細胞マーカーであるBrn3bの発現が誘導されるのかを調べたところ、Brn3b陽性細胞が観察されたことから、網膜神経節細胞への分化が誘導されるといった結果を得た。しかし、その分化誘導効率は著しく低かったため、その分化誘導効率を上げることを目的として、メチル基転移酵素Dnmt1, Dnmt3a、DNA脱メチル化酵素Tet3、あるいはヒストン脱メチル化酵素Jaridの阻害剤を用いて検討を行った。その結果、いずれの条件においても網膜神経節細胞への分化誘導効率の上昇は認められなかった。
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