深層畳み込みニューラルネットワークなど,AI画像認識処理の効率的な学習方法の1つに,深層転移学習がある。これは,認識対象とは別の画像データを使って画像認識の事前学習を行ったうえで,対象の画像パターン認識処理を構築する方法である。本研究では,医用画像上の病変パターン認識の事前学習データとして,人体内の特徴的な局所パターン(解剖学的ランドマーク:LM)を用いたときの振る舞いについて,実験的に検討した。 臨床画像を用いた実験の結果,LMデータを用いて事前学習するだけで,病変認識に有用な複数の特徴量が自動的に生成されることが明らかとなった。
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