不正咬合の発症に、妊娠期ならびに小児期の社会・環境要因がどのように影響しているのか、および不正咬合が心身の健康状態に与える影響を明らかにすることを目的に、山梨県甲州市の出生コホート「甲州市母子保健縦断調査」の思春期調査の追加調査として、甲州市立中学校5校に在籍する全生徒の実態調査を行った。 結果として、一般集団を対象にした縦断調査において、母親の喫煙習慣とその子どもの永久歯の欠損の発症との関連を明らかにした。これらの結果は、母親の喫煙が子どもの永久歯欠損に与える影響のメカニズムを解明するための基礎的資料である。
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