エクソソームの精製のため、イオン枯渇領域のフィルタ作用を利用したマイクロ流体デバイスを試作した。この試作デバイスを用いて、エクソソームに対するイオン枯渇領域のフィルタ作用の斥力を可視化すると共に、処理後のエクソソーム残存数が既存法よりも40%以上改善していることを確認した。また、生体内環境を模擬した観察用デバイスについては、3.5mmディッシュに納まるサイズの細胞整列用マイクロ流体デバイスを製作した。本マイクロ流体デバイスにより293Tを整列培養し、2週間の長期培養に成功した。さらに、培養に必要となる試薬の自動調整装置として、微量液滴の操作用のEWOD技術を開発した。
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