本研究はテモゾロミドに耐性を持ったヒト由来の脳芽腫細胞株、動物モデルに対して新規に同定されたEUrdの局所投与(Convection enhanced delivery theraphy, CED)の有効性の検討である。テモゾロミド耐性脳腫瘍細胞株を2系統樹立することができた。それぞれの細胞株で細胞実験が十分に可能であることを証明し、またNGT41という細胞株では免疫不全マウスにほぼ確実に脳腫瘍モデルを作成することが可能であった。ここまでの研究から免疫不全動物でのTMZ耐性脳腫瘍モデルが作成できることを確認し、今後EUrdを用いたCEDの治療実験を進める予定である。
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