本研究では,連続反応性をもち,触媒効率のよい連続分解型キチナーゼのサブサイト(基質と結合する部位)に着目して解析を行い,どのようにして連続的に反応を行うことができるのか,その作動機構の一端を明らかにした。これらの知見は,触媒効率向上のための酵素分子デザインの基盤となる。また,研究対象としたキチナーゼは,結晶性多糖バイオマスのリファイナリーや利活用において欠くことのできない産業用酵素の候補である。結晶性多糖バイオマス資源の酵素分解法の開発に本研究成果を応用することで,環境への負荷の少ない分解・利活用法を確立し,カーボンニュートラル社会の実現の一助として貢献できる
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