睡眠覚醒障害や認知症は社会生活において克服すべき重要な課題である。慢性腎臓病(CKD:chronic kidney disease)患者において、睡眠覚醒障害や認知機能の低下を引き起こすことが知られている。しかしながら、その病態は十分に検討されていない。本研究では、病態の解明や治療標的分子の同定を目指した。CKD患者での睡眠覚醒障害や認知機能低下など脳の高次機能障害の診断法、ならびに血中マーカーの同定を複数の測定系を用いて評価した。その結果、複数のキラルアミノ酸が病態へ関与している可能性を示し、治療標的になりうることを示した。
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