京都府を対象として学校に所在する考古歴史資料の保護・活用にむけた事例研究をおこなった。結果として小中高問わず学校に資料の存在を確認し、資料の内容や由来の調査や記録化を進めることで、考古遺物そして学校特有の教材(例えば考古学・人類学関連模型標本、生徒児童作品)などが教育史や学問史、地域史の解明に役立ち、また地域住民の連帯にもつながることなどを明らかにした。さらに学校での資料活用として、社会科や総合学習に加え、書道や情報教育などでの活用可能性を実践的に示した。 これらを踏まえ学校資料活用のハンドブックを刊行して学校資料の扱い方やその特質や価値を示し、学校所在資料論の構築の土台を提供した。
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