研究課題
若手研究(B)
固体と液体が接する界面に存在する鎖状分子構造は、機能性材料や医薬品など幅広い分野で重要な役割を果たしていると考えられている。しかし、極めて微小な領域に僅かに存在する鎖状分子構造を観察することはあらゆる分析手法を用いても困難であり、その役割は十分に理解が進んでいない。そこで本研究では、原子間力顕微鏡(AFM)と呼ばれる顕微鏡技術を発展させた3次元走査型AFMを駆使し、鎖長分子構造の立体構造や動的特性を可視化する手法を確立した。
ナノ計測
ミクロな世界で生じている固液界面現象は摩擦、吸着、反応、溶解など目に見えるマクロ現象の起源となっています。固液界面に存在する分子鎖の構造・ダイナミクスを理解できれば、マクロな現象を原子・分子スケールで理解し、それを制御する技術に発展させることができます。これらを実現できれば、高効率エネルギーシステムや高機能な薬剤、環境浄化材料など社会問題解決に資する幅広い分野の材料開発に貢献できます。