研究課題/領域番号 |
17K17769
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
隼瀬 悠里 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (90611773)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 専門職学習コミュニティ |
研究実績の概要 |
今年度は文献による調査及び勤務校である福井大学で行われたJICAの課題別研修への参加等を通して研修生として参加した教員への聞き取りを行った。柳澤(2021)によると、1996年にMyersが全米教育学会で行った「PDSを超えて」と題して行った報告において、「専門職学習コミュニティとしての学校」というコンセプトとともに、4つのヴィジョンの提起を行っていた。その中の1つに、「学習を経験に根差した知的な構成として捉える」というものがある。学校が専門職学習コミュニティとして機能するには、教師を専門職として位置づけたり、成人学習の場として教師の学習を組織したりするだけではなく、こうした構成主義的な知識観への転換の必要性も提起されていたことは非常に大きなことである。JICA課題別研修でのマラウイからの研修生も「専門職学習コミュニティ」構築への足掛かりとして、まずは個人的なつながりの中からこうした知識観への転換に挑戦した授業を公開することから始めたと報告をしていた。 また、長期的に省察を重ねるなかで、実践者としての専門性開発がいかに行われるのか、それを教師教育者としていかに支えるのかを考察するために、フィンランド人教師の教員養成課程における自伝的研究を対象として、その分析と考察を行い、論文として執筆をした。そのなかで、自己概念を明確にしていくことで経験を再構成する枠組みがその都度見直されていることが明らかとなった。さらに、これまでの研究を踏まえながら、日本の教師教育についての展開の整理と論点の提起や教職関連テキストの執筆も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
年度途中に育児休暇より復帰したことに加え、新型コロナウィルスの感染拡大が依然として続いている状況であるため、当初予定していた海外調査等が行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
実践者による実践記録の検討を中心とした研究アプローチに切り替えるなどしながら、調査対象国についても見直しを行い、研究の遂行に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度、産前産後休暇と育児休暇を取得していたため、未使用額が生じた。この未使用額を今年度のみで使い切ることができなかったため、次年度使用額が生じることとなった。次年度は国際学会での発表や海外調査なども充実させる予定である。
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