研究課題
本研究の目的は,協調学習における表現手段としてプログラミングを活用することで,協調学習の中で学習者が理解を深めるメカニズムとしての「建設的相互作用」の発現可能性を高めることを検証することである.その中でも本研究では,2020年から実施される次期学習指導要領の一部としてプログラミング教育が開始されることを踏まえ,小学生程度の学習者を対象とする.2019年度は研究期間の3年目として,これまでに本研究で実施した実践例を広く紹介することに注力した.なお,当初の予定ではwebサイトにて成果を公表予定であったが,小学校でのプログラミング教育開始の前年度であることを踏まえてwebサイト構築よりも直接かつ広範囲に成果を公表できる機会の活用を優先した.具体的には,日本学術会議情報学委員会情報学教育分科会主催シンポジウム「情報教育の参照基準」にて小学校段階でのプログラミング教育の視点から講演を行ったほか,三島市教育委員会教育研究指定(プログラミング教育)三島市立坂小学校における講演や,日本認知科学会「学習と対話」研究分科会 第56回分科会「プログラミング教育と認知科学」の企画運営等を通じて成果公表に努めたほか,これらの場を通じて小学校現場の教師や企業関係者,異なる学校種のプログラミング教育研究者との議論を深めた.また,論文2編,国際学会発表1件ほかの研究成果としても公表を行ったことで,日本の小学校へプログラミングを導入することによって,児童の学習はどのようなものになるのか,エビデンスとともに示すことができた.
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (1件)
電子情報通信学会論文誌(D)
巻: J103-D/3 ページ: 72-81
10.4923/transinfj.2019HAP0015
情報処理
巻: 60(10) ページ: 1008-1012