本研究は、四肢動物の骨格形態と運動様式の関係を探ることに焦点を当てたものである。 動物の三次元骨格形態に肉付けを行い、重心位置を推定する研究では、現生トカゲ類の体の輪郭の推定から重心位置の見積もりまで手法の検証を行い、鳥盤類恐竜の関節骨格から取得した三次元形状で同手法を適用した。 鳥類の胸部骨格形態を用いて飛翔能力の推定する研究では、現生の鳥類を用いて烏口骨の折れ曲がりに対する強度と鳥の羽ばたき能力の関係を探りだした。そして、烏口骨の骨格強度が絶滅したの鳥の飛翔能力を推定する指標になることを示した。
|