2021 年度は 3 種類の対話的システムの発展に注力した. 感性情報をモデル化するため人が画像を見た時に感じる注視箇所の情報や感性語をデータベース化した上で色情報について想起する情報を捉えた.その上でユーザが画像を入力するとユーザが想起した情報をテキスト化した上,判断箇所を可視化して助言コメントを出力する機能を持つ.また画像に対するアノテーションが重要になる研究であるが,一定の感性情報のアノテート知識を持った研究者が複数の評価尺度についてアノテートしたデータセットを構築した. また注視箇所の判断のため人が想起し得るオブジェクトのある領域情報も付与している. 人の想起する感性情報が多分に含まれる人の創作物を人工知能で扱う研究も進め,2021年度人工知能学会でのオーガナイズドセッション「創作者と人工知能が創る創作の未来」において発表した.代表者がオーガナイザを務めており,オンラインの交流により対話的なシステムや創作支援に係るシステムの学術分野の交流を促した.
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