研究課題/領域番号 |
17K17811
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
エンタテインメント・ゲーム情報学
高齢看護学
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研究機関 | 東京都立産業技術大学院大学 (2018-2022) 三重大学 (2017) |
研究代表者 |
田部井 賢一 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 助教 (60609684)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症 / 音楽療法 / 神経心理検査 / 脳イメージング |
研究成果の概要 |
本研究では、認知症高齢者を対象に音楽による進行抑制作用の機序と、健常高齢者を対象に音楽による認知症予防の機序を、脳画像と神経心理検査のデータから示し、そこで構築したデータベースに基づいた音楽療法プログラムを作成することが目的であった。本研究費によって行なった健常高齢者や認知症高齢者を対象した研究では、介入前の認知機能や脳容積がどのように保たれているかが重要なファクターであることがわかってきた。また音楽療法のプログラムに関しては、残存機能によって遂行できるプログラムであることが重要なファクターであることがわかってきた。
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自由記述の分野 |
認知症医療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、認知症高齢者の増加に伴い、音楽療法の効果を科学的に明らかにすることであった。既存の症例報告には多くの症状改善例があるが、その機序は不明であった。本研究では、脳画像と神経心理検査のデータを使用して、音楽が進行抑制作用や認知症予防にどのような影響を与えるかを示すことを目指した。また、音楽療法プログラムの構築も重要な目標であった。健常高齢者や認知症高齢者を対象とした研究から、介入前の認知機能や脳容積が重要な要素であることが分かってきた。これらの知見は、認知症の予防や治療において基礎となる情報を提供し、現代社会においてますます増える認知症高齢者のケアに役立つと考えられる。
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