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2019 年度 研究成果報告書

新規分泌分子ILEIの加齢に伴う発現低下がアルツハイマー病の一次要因となり得るか

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17812
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 神経生理学・神経科学一般
神経解剖学・神経病理学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

渡邊 直希  滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 助教 (60769339)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 遺伝子発現制御 / 脳神経疾患 / 老化 / 神経科学 / ILEI / Amyloid-β / γ-Secretase
研究成果の概要

本研究では、ADの基本病態である脳内Aβ蓄積をきたす一次的原因を解析し、発症前診断法や先制治療法の開発に資することを目的とした。
Aβ産生抑制活性を有するILEI発現低下機構の解明のため、ILEI遺伝子のプロモーター領域と内因性転写因子を同定した。AD脳のILEI発現レベル低下の原因が転写因子の発現低下によることが示唆された。
脳内ILEI発現レベルの減少がAD発症のリスク因子となるかを検証するため、ゲノム編集でILEI KOマウス及びcKOマウスを作製し、実際にそれぞれILEI発現の消失及び減少を確認した。App(NL-F)及びApp(NL-G-F)マウスと掛け合わせ、解析を進めている。

自由記述の分野

分子神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで認知症の複数の臨床治験が進められたが、多くは効果不足と副作用から中断を余儀なくされてきた。認知症発症に25年以上先行するとされるAβ蓄積の初期ないし蓄積前からのAβ抑制を行う先制医療の実現のためには、脳内Aβ蓄積の一次的要因を明らかにすることが重要な課題となる。しかし、これまでその知見は極めて乏しく、これが先制医療実現の障壁になっている。本研究による脳内ILEI発現低下機構及びAD発症のリスク因子の検証の成果は、発症前診断法や先制治療法の開発につながるものである。

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公開日: 2021-02-19  

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