NDBやJMDCデータベースは,我が国のレセプトデータベースとして良く知られているが,被保険者に関する情報が複数のファイルに分散して格納されている.一方で,データベースを疫学研究へ二次利用する際には,患者ごとの変数が1レコードに集約された構造が望ましいとされている. しかしながら,疫学研究で必要になる変数は,研究デザインにより異なり各自で作成する必要があるため,データハンドリングに不慣れな利用者は多大な労力を費やしている状況であった.本研究では,利用者のリサーチクエスチョン(要望)に合わせてデータウェアハウスを構築することで,患者ごとに集約された構造を定型的なSQLで実現する手法を考案した.
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