研究課題/領域番号 |
17K17824
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡本 雅子 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定助教 (50736783)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 教材開発 / プログラミング教育 / 演習 / 初学者 / 学習科学 |
研究実績の概要 |
本研究は、平成29年度から平成31年度の3年間で、導入段階のプログラミング演習における「理解の促進」と「学習の動機づけの付与」の両立を目的として、学習科学的視点から演習のあり方についてその理論的枠組みを提案するとともに、学習教材やカリキュラムの開発など教育の現場に反映できる程度にまで具体化を試みるものである。そのために、(1)効果的なプログラミング演習実施のための提案、(2)教材およびカリキュラムの開発を実施し、学校教育等におけるプログラミング演習の1つのモデルケースとして提示する予定である。 当該年度は、3年間の研究の初年度にあたり、3年間の研究を遂行するために、情報収集および資料収集を実施し、様々なプログラミング学習教材を分析した。その成果に基づき、初学者向けプログラミング学習教材の開発と授業実践を行った。今後、学校教育等における実践に導入が可能な形までに発展させるためには、「理解の促進」と「学習の動機づけの付与」を包括的に捉え、それらを統合した形で提示する必要があるため、様々な実践の場での検証が必須となる。次年度以降、分析結果が整理できた段階で、再度、研究計画を見直し、新しいフィールドでの授業実践を実施する予定である。加えて、プログラミングを学ぶ際に、プログラミングを理解するための教材としてわかりやすいといった基準やプログラムの機能が学習者の興味に合致しているかといった基準などについても検討し、プログラミング初学者を対象とした演習型授業を設計する際の指針を提示していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定通り、初学者向けプログラミング学習教材を開発し、実際の授業で実践することができた。次の段階として、学習者の学習状況の分析結果をもとに、開発した教材の改善を試みる予定だったが、平成30年度の授業実践で、新しいフィールドを確保することができたため、当初想定していたプログラミング言語とは別の言語の教材を開発する必要があり、予定より作業が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、プログラミング演習を介した基本的概念全体の理解に関する理論的枠組みの構築をおこなうとともに、開発した教材の改善よび授業実践を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
授業実践の補助およびデータ整理をするための謝金を計上していたが,今年度は授業の受講者数が少なかったことから、研究代表者自身で作業を行ったため、謝金は0となった。また、教材開発等で、書籍の購入額が増加したものの、物品の購入を抑制したことにより未使用額が生じた。
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