コンピュータプログラミングの入門教育をめぐっては、様々な研究が試みられている反面、プログラミング演習における「理解の促進」と「学習の動機づけの付与」の両立といった観点においては、ほとんど手つかずの状況にあり、また、体系化された指針も示されていなかった。本研究では、学習科学の視点からプログラミング演習の学習教材およびカリキュラムを検証し、導入過程における演習の実施形態について具体的な指針と事例を示したことにより、字義通り入門教育の実践の場で活用に資する研究として、少なからず日本の学校教育におけるプログラミング学習の効果的実施に貢献するものと研究代表者は考えている。
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