研究課題
若手研究(B)
本研究では、飲酒の際に生じるアセトアルデヒドによるDNA損傷がどのように修復されているか理解することを目標に実験を行なった。その結果、アセトアルデヒドによる損傷を修復すると考えられている相同組換え経路の新規制御因子SWSAP1とFIGNL1を発見した。二者による制御の分子メカニズムと個体における役割を明らかにした。
分子生物学
相同組換えは、異なる染色体同士を組換える機構である。これまでに、飲酒によって生じるアセトアルデヒド依存的なDNA損傷の修復に相同組換えが関与する可能性が示されてきた。本研究では、アセトアルデヒによるDNA損傷の解析を行なった結果、新規の相同組換え制御因子を発見した。本研究で発見した相同組換え制御因子は、既存の制御因子と全く異なる方法で相同組換えを制御しており、新しい相同組換え制御メカニズムを提唱することができた。