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2022 年度 実績報告書

ウガンダにおける南スーダン人とキリスト教信仰覚醒運動:クク人に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 17K17857
研究機関盛岡大学

研究代表者

飛内 悠子  盛岡大学, 文学部, 准教授 (40773411)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードキリスト教 / 信仰覚醒 / 南スーダン / ウガンダ
研究実績の概要

2022年4月-7月はこれまでの調査成果を整理し、論文執筆、投稿、査読を経ての再投稿を行った。特に『アフリカ研究』に投稿した研究ノートにおいては、信仰覚醒という現象が、南スーダンなかで教派横断的にみられるものであることを証明し、受理された。これは本研究による大きな成果と進展である。8月から9月にかけては北部ウガンダにおける調査を行った。コロナ禍により2年半調査できなかったことを踏まえ、まずは調査地の状況の確認を行い、クク人の一定数が南スーダンへと帰還していること、そしてウガンダに避難していた聖公会カジョ-ケジ教区も南スーダンへと戻っていることを確認した。その一方で、ウガンダで避難生活を送る人もおり、中等学校では変わらずスクリプチャー・ユニオンの活動が行われていることも知ることができた。9月に帰国後は調査成果の整理を行い、査読から戻ってきた論文の修正をした。2023年2月から3月には南スーダン、ウガンダでの調査を行い、本研究の基本的な概念となる信仰が、クク人の間でどのような意味を持つのかについて明らかにすることができた。
コロナの影響により、途中渡航ができない状況が続き、研究期間を延長することとなったが、南スーダンにおける信仰覚醒運動の解明という点においては、インタビューがスムーズにいったこともあり、ある程度全体像を把握できたと考える。成果公開については準備中のものがあるため、速やかに公開できるよう努めたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 第2次スーダン内戦後における南スーダン人のウガンダからの『帰還』について:クク人を事例に2023

    • 著者名/発表者名
      飛内悠子
    • 雑誌名

      アフリカレポート

      巻: 61 ページ: 5-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アフリカにおけるキリスト教信仰覚醒についての研究序説:南スーダンにおけるインタビューから2022

    • 著者名/発表者名
      飛内悠子
    • 雑誌名

      アフリカ研究

      巻: 102 ページ: 13-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] スーダン共和国における10月25日のクーデタを巡って:アブドゥッラー・ハムドゥークの苦闘2022

    • 著者名/発表者名
      飛内悠子
    • 雑誌名

      中東研究

      巻: 544 ページ: 89-103

  • [学会発表] 宣教師団と植民地政府、そして国境 :英国国教会宣教協会アッパーナイル教区の運営と分割2022

    • 著者名/発表者名
      飛内悠子
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第59回学術大会
  • [学会発表] 家の人と客人との間 :南スーダンにおけるクク人の「住む」という行為を巡って2022

    • 著者名/発表者名
      飛内悠子
    • 学会等名
      第56回日本文化人類学会研究大会
  • [図書] ミクロヒストリーから読む越境の動態2023

    • 著者名/発表者名
      王柳蘭・山田孝子編(分担執筆)
    • 総ページ数
      341
    • 出版者
      国際書院

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公開日: 2023-12-25  

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