起立性調節障害患者の酸化ストレス環境を検討した。岡山大学病院小児科を受診している患児を対象とし、岡山大学倫理委員会の承認を取得し倫理規定を順守し実施した。血清d-ROMs値、血清BAP値を測定し、血清d-ROMs正常群と高値群(>300 U.CARR)と血清BAP正常群と低値群(≦2200μmol/l)に分けて、背景、サブタイプ分類、不登校状態の検討を行った。性別、年齢、サブタイプ分類は血清d-ROMs正常群と高値群、血清BAP正常群と低値群で有意差を認めなかったが、悪化時の不登校状態との関連があり、素因としての重症化しやすさを反映している可能性が考えられた。
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