研究課題/領域番号 |
17K17920
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
阿濱 志保里 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (60711231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 知的財産教育 / 学習モデル / 学習ニーズ |
研究実績の概要 |
本研究は,初等中等教育において,学習者が主体的に知識基盤社会に参画する姿勢で学習を進めることができる知的財産教育を実現することである.その実現のためには,現在実施している知的財産教育から学習者の状況を量的・質的な側面から理解し,学習者のニーズを把握することが学習者の特性理解の観点から重要であると考える.そこで,すでに実施している高等教育における学習者の知的財産に関する知識や意識,知財素養を明らかにし,知的財産に関する学習モデルの検討を行い,学習者の学びの欲求に配慮した知的財産に関する学習活動を体系的かつ継続的に行うことができる教材研究を行う.さらに,開発された教材を用いて教育実践的なアプローチに基づき検証を行なうことを目的とする. 平成29年度は,知的財産に関する学習についての学習者の知識や技能,興味・関心,意識などの把握について教育心理学アプローチを通して行う.学習者の状況の把握を行う方法としては,調査票に基づく量的な調査と自由記述や学習者の言葉や記述されたものをテキストマイニングの手法を用いて,関連を統計分析により明らかにする試みを行う. また,知的財産に関するカリキュラムの開発として,知的財産の学習のための学習者の興味・関心,意識,意欲の評価についてカリキュラムの検討を行う. それらを受け,平成30年度は知的財産に関する学習指導と学習のためのビデオ教材の開発・教育実践及び,知的財産を創造することを通して学ぶ学習教材の開発を継続する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成30年7月に出産のために産前産後休暇(5月から9月)を取得したため,当初予定していたビデオ教材の開発が遅延した.学習者の意識(興味・関心,意欲)の評価について知的財産に関するルーブリックを作成を行い,開発したルーブリックを用いた教育実践を行い,学習者の知識・意識についての変化について解明を試みた.
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今後の研究の推進方策 |
本年は,ビデオ教材の開発に加え,これまで行ってきた学習者の実態及び学習者ニーズの把握,学習モデルの構築,さらには,学習者の知識及び意識(興味・関心,意欲)の評価についてルーブリックを作成とその検証から得られた研究成果についてまとめ,研究発表を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度の産前産後休暇(5月~9月)の取得に伴い,遅延が生じた.
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