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2019 年度 実績報告書

他者からの再評価がネガティブ感情及び精神的健康へ与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K17962
研究機関鹿児島大学

研究代表者

榊原 良太  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80778910)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード感情制御 / 再評価 / 精神的健康 / エウダイモニア
研究実績の概要

本研究は、他者からの再評価と精神的健康の関連という、従来の再評価研究にはない新たな視点に着目して行われたものであった。1年目は、幅広い世代を対象に、様々な再評価の下位方略と精神的健康の関連について検討した。また、他者からの再評価が快楽主義的なwell-beingだけでなく、「より良く生きる」というエウダイモニックなwell-beingとも関連し得ることから、エウダイモニアを測定する尺度の翻訳を行った。2年目は、画像刺激を用いた実験研究を実施した。実験参加者に与えられる再評価の教示は、他者からの再評価とみなすことができると考えると、他者からの繰り返しの再評価は、必ずしも効果的な感情の制御に結びつかないことが示された。最終年は、前年の研究の詳細な分析を進めるとともに、経験サンプリング法による調査を実施した。現在詳細な分析が行われているところであるが、再評価に対する信念が個人によって異なることが示され、信念の強度によっては再評価使用の提案が受け入れられない可能性があることなどが示唆された。また、3年の研究期間を通して、他者からの再評価を含めた感情制御研究全般のレビューを行った。特に、再評価の個人差や、感情制御アフォーダンスなどについての理論的考察を進められたことは、本研究の理論的基盤を固める上でも有用であった。1年目の研究結果は既に論文化され、2、3年目の研究結果についても、学会発表や論文化に向けた準備が行われているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Examination on how emotion regulation mediates the relationship between future time perspective and well-being: a counter-evidence to the socioemotional selectivity theory.2020

    • 著者名/発表者名
      Ryota Skakibara, Yu Ishii
    • 雑誌名

      European Journal of Ageing

      巻: 17 ページ: 21-30

    • DOI

      https://doi.org/10.1007/s10433-019-00522-0

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本語版エウダイモニック・ウェルビーイング尺度の作成2019

    • 著者名/発表者名
      榊原良太, 石井悠, 久保田(河本)愛子
    • 学会等名
      日本心理学会第83回大会

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公開日: 2021-01-27  

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