1年目は、幅広い世代を対象に、様々な再評価の下位方略と精神的健康の関連について検討した。また、他者からの再評価がエウダイモニックなwell-beingとも関連し得ることから、エウダイモニアを測定する尺度の翻訳を行った。2年目は、画像刺激を用いた実験研究を実施した。実験参加者に与えられる教示は他者からの再評価とみなすことができるため、他者からの繰り返しの再評価は必ずしも効果的な感情の制御に結びつかないことが示された。最終年は、経験サンプリング法による調査を実施した。再評価に対する信念が個人によって異なることから、信念の強度によっては再評価使用の提案が受け入れられない可能性があることが示唆された。
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