新らたに考案した体幹伸展筋に対する筋持久力評価が筋持久力の指標になり得るか否かを検討することを目的として、さらに健常者と患者群のデータを比較して、患者の体幹伸展筋持久力の特徴を検討する研究を遂行するために研究費を活用した。
この体幹伸展筋に対する筋持久力評価では、患者の保持時間は健常者に比べて有意に短縮されることがわかり、持続的な体幹筋による保持が可能かどうかを判定することが可能である。脊柱後弯患者などの変形による姿勢の悪化が見られるような患者に対して、姿勢を保持するという一つに課題を遂行できない裏付けとしての評価として利用できる可能性が高い。しかし、現段階では痛みを伴う場合に、評価結果に与える影響が明確ではないことが一つの課題として残っている。
実際に新たに考案した体幹伸展筋に対する筋持久力評価は、筋持久力の指標になり得るという結論に至った。今後は、上記のような痛みなどを含めた様々な状況にも対応することができる評価として確立できるように、さらなる研究を継続していく予定である。現在、この内容に基づいた論文を執筆中である。
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