コヒーシンは姉妹染色分体間をつなぐ「のり」の役割を果たすタンパク質複合体であり、複製されたDNAが分裂期の前に離れないように互いを接着している。コヒーシンはDNAの構造を変化させることでDNAを介在するあらゆる反応 (転写、DNA複製、DNA修復、細胞分裂など) に関わっていることから、コヒーシンの制御機構は世界中で盛んに研究されている。しかしながら多くの研究はコヒーシン本体の構造変換に焦点を当てており、20以上存在する「コヒーシン制御因子」の機能解析はあまり進んでいなかった。本研究により、コヒーシン制御因子がどのように連関して機能しているのかを明らかにすることができた。
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