研究課題
若手研究(B)
鉄や亜鉛栄養価が高いイネ品種を作出出来れば、日本人の鉄欠乏性貧血症や亜鉛欠乏症の改善に貢献できる。コシヒカリの変異系統より6世代に渡り圃場栽培と鉄や亜鉛栄養価が高い系統を選抜した。また秋田県内で栽培が可能であり、かつ食味が良好なイネ品種と掛け合わせ、新たなブランド米の作出を目指した。また、次世代シーケンサーにより、変異株と野生型との戻し交配 を行った系統の全ゲノム配列を解析した。変異株で染色体上に欠損が生じている範囲に、原因遺伝子があることが推測された。
植物栄養
社会的意義:鉄や亜鉛栄養価が高いイネ品種を作出出来れば、主食であるコメ食を介して、不足しがちな日常的に追加摂取出来れば、日本人の鉄欠乏性貧血症や亜鉛欠乏症の改善に貢献できる。長年にわたり、毎日継続しやすく、追加コストも少なくて済む有効な方法になる。また、これによりコメの商品価値を高めれば、米作農家にとっても利益となりうる。学術的意義:原因遺伝子として、未知遺伝子や鉄・亜鉛栄養への関与が不明な遺伝子がある。これらの鉄・亜鉛栄養への関与が明らかになれば、学術的にも新規性が高い。