本研究ではモダン・ムーヴメントの日本への導入過程を多角的に検討した.第一に教育機関に関して,各大学施設や資料を閲覧する機会を得て,文献等で比較した.第二に,グローバルに捉える視座の形成のため,ラトヴィア共和国を調査し,日本と異なる受容過程を捉えた.第三に,国内の展開例として,戦前の分離派建築会に関してシンポジウムを企画・実行し,戦後の静岡県内における展開を調査した.第四に,現代建築に関して外装というテーマが浮上し,布地の型紙へのデザイン史的考察や,関連する著書の翻訳2件が進行中である.第五に,木質国際会議の開催などを踏まえて素材に関する考察を行った.
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