肺胞形成に関わる因子の前駆タンパク質を切断する酵素として知られているfurinが、早産児慢性肺疾患の病態形成の鍵となると考え、新生仔マウス高濃度酸素暴露による慢性肺疾患モデルを用いてその役割を検証した。マウス肺のmyofibroblastにfurinが発現していることを示したうえで、病態モデルマウスでfurinとその標的蛋白の発現が減少し、肺胞形成が悪化することを示した。次にfurin阻害剤の投与で、病態が再現されることを示した。最後にこのモデルにfurinを投与することで肺胞形成が改善することを示した。
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