本研究は個別化頭頸部がん予後予測モデルを構築することを目的とする。具体的には、1)喫煙との交互作用が知られているDNA修復酵素遺伝子多型の頭頸部がん予後への影響を検討する、2)中咽頭がん症例の血清抗体を用いて、ヒト乳頭腫ウイルス抗体価をELISA法で測定し予後予測への有効性について検討することである。 研究成果としては、頭頸部がん患者コホートの拡充(1,099症例)と中咽頭がん106例からのゲノムDNAの抽出を行い、パラフィン包埋組織検体を用いたp16の免疫組織学的検討を行った。血清検体を用いたHPV抗体価の測定に関しては継続中である。DNA修復酵素遺伝子多型について追加検討中である。
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