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2019 年度 研究成果報告書

グリム兄弟の学際的研究から『ボルテ/ポリーフカ』へ――改訂作業のテクスト分析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K18009
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 ヨーロッパ文学
文学一般
研究機関京都府立大学

研究代表者

横道 誠  京都府立大学, 文学部, 准教授 (60516144)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード独文学 / 伝承文学 / 学問史 / 比較文学 / 思想史 / 世界文学
研究成果の概要

グリム兄弟による昔話注釈に含まれた、グリム兄弟の幅広い関心(現在では伝承文学研究、比較言語学、比較宗教学、民俗学、文化人類学、法制史に属する内容)を整理した。現在の伝承の国際比較研究を参照しつつ、ヨハネス・ボルテとイジー・ポリーフカによるグリム兄弟の注釈の改訂作業のディティールを明らかにした。グリム兄弟による「釘樽の刑」への見解、「蛇の3枚の葉」などに注目し、兄弟間の見解の違いや兄弟とボルテ/ポリーフカの見解の違いを明らかにした。グリム兄弟の仕事の全体像を総括し、彼らが昔話を神話論として遂行したことについて、多角的に検証した。

自由記述の分野

ヨーロッパ文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

『グリム童話』の編纂者であるグリム兄弟が人文学の学者であったこと、『グリム童話』も彼らの学者としての仕事の一環として生まれたという事実は(国内外を問わず)一般読者にはほぼ知られていない。のみならず、ドイツ文学者や伝承文学研究者の間でも、グリム兄弟の仕事の全体像を理解した上で「グリム研究」がおこなわれることは稀だ。研究代表者は「学者としてのグリム兄弟」の研究活動の学際性を明らかにすることで、ドイツ文学研究や伝承文学研究はもちろん、広く人文学全体、さらには一般読者の間での「グリム兄弟」や『グリム童話』への理解を、これまでよりも広く深いものへと更新することを図った。

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公開日: 2021-02-19  

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