本研究では、ゲル粒子の接着によりヒドロゲル構造体の作製を作製した。得られたヒドロゲル構造体は、用いるゲル粒子の化学組成や粒径を変化させることで機械的強度を制御可能であった。また、壊れたヒドロゲル材料を修復する補修材としても利用可能であることがわかった。成形加工性の良いペーストを前駆体として用いることから、簡便に二層構造型の温度応答性アクチュエータを構築でき、温度変化に応答して迅速に湾曲した。本手法は、分子レベルからマクロスケールまでの階層的なハイドロゲルの設計を可能にするだけでなく、「補修可能なヒドロゲル材料」を「立体造形」する新たな手法として今後の応用が期待される。
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