研究課題/領域番号 |
17K18015
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
大城 亜水 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 特任助教 (00756934)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 社会政策 / 児童貧困 / 家庭支援 / 高田慎吾 / 河田嗣郎 / 海野幸徳 / 女性労働 |
研究実績の概要 |
平成29年度の研究成果は以下の通りである。 ①当該年度の研究計画であった高田慎吾の児童問題研究については、レフリー付論文という形でまとめた。拙稿「日本における児童貧困問題の一起源―高田慎吾の所説から―」『経済學雑誌』第118巻第1号、2017年。②当該年度の研究計画であった高田以外の社会事業家らの児童問題に関する文献整理については、杉田菜穂氏(大阪市立大学)と共同研究を行い、論文という形でまとめた。杉田菜穂・大城亜水「戦前日本における託児事業論の形成と展開-海野幸徳を中心に-」『経済學雑誌』第118巻第1号、2017年。③平成30年度の研究計画を繰り上げ、①と同時並行で進めた。具体的な成果としては、日中韓社会保障国際会議で報告した。第13 回日中韓社会保障国際会議(於 中国・南京大学)「Female Workers and the Child Care Problem in Modern Japan: Focusing on Shirou Kawata」2017年9月。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定にはしていなかったが、平成30年度の研究計画を繰り上げたことで、より研究テーマの内実に迫ることができた点は大きいと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、さらに女性の労働環境についてその歴史的な背景を掘り下げていくとともに、「幼児教育」のあり方についても着手していきたい。 また、河田嗣郎の所説研究を進めていた際、中国を中心に諸外国との関わりが深いことが分かった。そこで、上記の関係について調査を行うことを新たな課題としたい。
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