研究成果の概要 |
本研究は、山椒(ZP)由来の脱顆粒抑制物質を新たに特定しその作用機序を明らかにすることを目的とした。 IgEを介したマスト細胞脱顆粒に対する抑制効果に基づく分離により、ZP由来の脱顆粒抑制化合物として1-acetoxy-7-hydroxy-3, 7-dimethylocta-2E, 5E-diene(ZP1)および8-hydroxygeranyl acetate(ZP2)を特定した。 ZP1またはZP2の経口投与は、マウスのIgEを介した受動皮膚アナフィラキシー反応を減弱した。ZP1とZP2はIgE介在性脱顆粒を阻害することでアレルギー反応を減弱することが示唆された。
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