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2018 年度 実施状況報告書

足部・足趾機能改善に特化した透析中のトレーニングプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K18027
研究機関県立広島大学

研究代表者

積山 和加子  県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (20613011)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腎臓リハビリテーション / 慢性腎臓病 / 神経筋電気刺激 / 物理療法 / 足趾機能
研究実績の概要

本研究では,透析中に神経筋電気刺激療法(Neuromuscular electrical stimulation:NMES)を用いて足部と足趾機能改善を目的としたトレーニングを行い,その効果を運動機能や透析効率等の面から検証する。
平成29年度の研究結果により,透析治療中の下腿筋へのNMESは循環動態が変動するほどの影響を認めず,安全に実施できることが示された。
平成30年度からは,従来型の透析中の運動療法(ベッド上でのエルゴメーター,レジスタンストレーニング等)を行う群と下腿筋へのNMESトレーニングを行う群に分けて,トレーニング効果を検討している。対象者は歩行可能な外来維持透析患者とした。本研究への同意が得られた患者は男性9名,女性12名の計21名で,従来型の運動療法を実施する群,前脛骨筋にNMESを実施する群,腓腹筋へNMESを実施する群の3群に分けた。従来型の運動療法とNMESは透析開始から1時間以上経過し,循環動態が安定してから実施した。運動機能評価として,握力,足趾筋力,膝伸展筋力,重心動揺検査,開眼片脚立位時間,開眼タンデム立位時間,Functional reach test,10m歩行時間,Timed up and go testを実施した。
介入後3ヶ月時点では,従来型の運動療法を実施している群では,膝伸展筋力,10m歩行時間,Timed up and go testで改善を認めた。NMES群については,改善傾向を示す項目もあったが介入前に比べ3ヶ月後で有意差を認めなかった。今後も対象者数を増やし,引き続き検討を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね計画通りに研究が進行しているため

今後の研究の推進方策

今後については,対象者数を増やして検討を進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

物品購入が当初の見積額よりも低く購入できたため,次年度に繰り越して使用する。
次年度も対象者数を増やしていくため,NMES群に使用する電気刺激装置や消耗品(電極等)を適宜追加して研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 透析患者の運動機能と重心動揺との関連-糖尿病合併の有無による検討-2019

    • 著者名/発表者名
      積山和加子,吉原健夫,中村仁,石田勝,友田裕太郎,杉垣智大,加茂正春,高取優二
    • 学会等名
      第9回腎臓リハビリテーション学会
  • [学会発表] 透析中運動療法終了後の運動機能の変化 ―介入前Timed up and go testを指標とした2群間での比較―2019

    • 著者名/発表者名
      吉原健夫,積山和加子,中村仁,石田勝,友田裕太郎,杉垣智大,加茂正春,高取優二
    • 学会等名
      第9回腎臓リハビリテーション学会

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公開日: 2019-12-27  

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