超高精細CTを用いた冠動脈CTの臨床使用の基盤となる研究を行った.動態ファントムモデル実験により,(1) 心拍数が増加すると冠動脈狭窄を過大評価する,(2) X線管球の焦点サイズが冠動脈狭窄計測に影響する,ことが明らかになった 臨床研究では超高精細CTを用いた冠動脈CTと侵襲的冠動脈造影の両方を行った患者を対象として,診断精度と狭窄率計測の定量性を検証した.また従来CTと超高精細CTの比較を行った.超高精細CTはカテーテル血管造影による狭窄率と良好な相関と一致を示し,放射線被曝は最先端のCTよりは多いものの心拍数が低ければ許容範囲内の量であることがわかった.
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